こんにちは、店主寺尾です。

日々、日が長くなって既に暑い日が続いてますね〜。
そろそろ露出の増える夏場に向けて、アクセサリーの準備をされてはいかがでしょうか。

さて、

今回は、シルバー製品の鍛造（たんぞう）と鋳造（ちゅうぞう）の違いをご説明いたします。

まず、ざっくりと鍛造とは、銀材を叩いて鍛えて、火をいれて変形させながら成形して製作する工法で、

鋳造とは、型をつくり、その型に溶かした銀を流し込んで成形する工法です。

どちらが優れているという事ではなく、どちらもメリット/デメリットがありますので、当店では両方使い分けています。


主に当店では、鍛造がメインです。

叩いて鍛えた銀材を、さらに叩いて成形して製作していくので、銀の密度が高く、硬く重く仕上がります。

硬いので、変形しにくくなり、傷もつきにくいのがメリットですね。

ただ、手間がかかり、それなりの技術も必要になります。

もう長年続けている工法なので、どんな品でも製作可能ですが、製作に時間がかかったり、価格が高額になってしまうのがデメリットですかね。

当店で鋳造（キャスト）を用いる場合は、

厚さ3mmを超えるリングの製作や、同デザインの品を大量に量産する場合、製作時間を短縮する場合、価格を安価に抑える場合等々。

お客様の要望に合わせて限定的に使用しております。

厚さ3mmを超えたリングの場合、鍛金だと硬すぎて、リング状に曲げた時に割れてしまう事があるので、ワックスを使用して原型を製作しています。

大量にご注文いただいた場合、鍛金だと、同じデザインで製作しても、どうしても個体差が細部に出てきます。

鋳造だと、全く同じデザインの品を大量に量産できるというのがメリットですね。

あとは、あくまで複数、主に大量に注文いただいた場合の話ですが、製作時間が短期間で価格が安価になるというメリットもあります。

ただ、ゴツい指輪などはいいのですが、細身のリングや、特にピアス等の小さな品の場合、鋳造だと柔らかすぎて、簡単に変形してしまうのがデメリットですね。


1点物のご注文の場合、鋳造で製作したとしても、結局原型を作る工賃がかかるので、鋳造で製作したからといって価格がお安くなる事はありません。

あくまで大量にご注文いただいた場合に限定したお話です。

こういった工法がありますよっ、っていうお話なだけで、

あまりお客様は、気にしなくても大丈夫です。

ご注文の要望等に合わせて、1番安価できちんと仕上がる工法で製作させていただきますので、ご安心を。


ほな、また。

こんばんわ、店主寺尾です。

オーダーメイドのご依頼を、おかげさまで沢山いただいております。

大変ありがとうございます。

オーダーメイドのご依頼を受ける上で、注意事項というか、予めご了承いただきたい事があります。

よく既製品（既に指輪として完成している品）の画像を送っていただける方がおられるのですが、

画像の品を参考程度に収めるのであれば構いませんが、全く同じ品を製作する事はお断りさせていただきております。

これはですね、例えば自分がお客様の要望を聞いて、予算や機能性やデザイン性なども考慮しながら、

時間をかけてデザインしたデザインを他の方が流用して販売したり、

当店のオリジナルデザインを他の方が真似して、製作したりされると、

とても気分が悪いです。

自分がやられたら嫌な事は、人にもやりたくないので、例え現在販売されていない既製品でも

有名無名ブランドに限らず、既製品と同じデザインの製作はお断りさせていただいております。


あくまでも、オーダーメイドは、

「自分だけのオリジナルのデザインのアクセサリーをお考えの方に、当店がお力になれれば幸い」

というサービスです。

贋作やコピー品をお作りするサービスではございませんので、予めご了承ください。


ほな、また。

こんにちは、店主寺尾です。

オーダーメイドの問い合わせで、

「ゴールドとプラチナと比較検討したいので、両方のお見積もりをお願いします」

って方もいらっしゃるのですが、

地金の相場で比べると、

「プラチナよりもゴールドの方が高いのに、見積もりの金額が、プラチナの方が高くなるのは何故か？」

っと困惑される方が多いので、

改めて、解説させていただきます。


まず、プラチナ製品が高価な理由は２つ。

1つ目は、金属の比重値の違いです。

比重値とは、簡単に言うと、体積が同じ同型の指輪でも、素材の違いで重さが違い、その比率の事です。

要は、同じデザインの指輪でも、ゴールド製とプラチナ製では、重さが違います。

ゴールドよりもプラチナの方が重いので、同じ指輪でも使用する地金の量が、プラチナの方が多くなる為に高くなるという訳です。

ちなみに、

ゴールドの比重値は、K18で　15.7
プラチナの比重値は、Pt900で　19.8

です。

当然シルバーの場合も異なります。

シルバーの比重値は、SV925で　9.1

体積×比重値=重量

になるので、いかにプラチナが重いかおわかりいただけましたでしょうか。

ざっくり言うと、

プラチナはシルバーの約２倍重く、ゴールドはシルバーの約1.5倍重いって感じです。

っていうか、シルバーが極端に軽くて可愛いいですね。


2つ目の理由は、前にもブログに書きましたが、パラジウムの高騰です。

プラチナの割金に使われているパラジウムが、今ゴールドよりも高いので、プラチナ製品の価格を引き上げてしまっています。

これも結構厄介で、お客様を混乱させる原因なんですが…。

Pt900よりもPt850の方が、割金の量が多くなるので、価格が高くなるっていうね。

はい、ざっくりまとめます。

プラチナ製品がゴールド製品よりも高くなる理由は、

ゴールドよりもプラチナは重く、高価な割金が使われているからです！

他にも様々な地金素材を取り扱っておりますので、ご相談いただければ、ご予算に合わせて素材の提案もさせていただきますよ。


ほな、また。

こんにちは、店主寺尾です。

もうしばらくモデルチェンジは無いって言ってしまいましたが…。

ダイヤモンドリング「Force」をモデルチェンジいたしました。

ババンっ！



いや、なんか、新作のつもりで作ったら、デザインコンセプトがかぶったんでモデルチェンジにしました。

今回は、初めて3mmラウンドの天然ダイヤモンドを使用しています。

0.1ctですね。

この大きさだと結構ダイヤの存在感があります。

比較的手軽な価格のギリギリのサイズです。

シルバーの強度を上げる事で、透かしのデザインも実現！

なので、コレ、鋳造できません。

出来なくはないですが、強度が下がって…、変形するほどでは無いけど軽すぎて安っぽくなるかと

画像は、シルバー製ですが、プラチナやゴールドの場合は、もう少し石留めの爪が小さくなります。

今後も3mmラウンド天然ダイヤモンド使用の品を増やしていきます。


ほな、また